レッスン　教室紹介

エレクトリックギター（以下エレキギターとします）科を担当している酒井泰三と申します。個人的なプロフィール等は、リンクしてある私のHPを参照して頂ければ幸いです。

さて、エレキギターってナンジャラホイ？と人に説明しようと思って、実は立ち止まってしまいました。ええ？それじゃあ困る！なんですが、うーん？？では、自分の思いをがんばって考えてみますので、少しお付き合いのほどを。

エレキギターとは、いわゆるギターという楽器にマイクをつけて、アンプと呼ばれるスピーカー付の拡声装置でもって音を出す・・・ざっと言ってしまうとこういうことなんですね。おいおい！それで終わりかよ！っと終わってしまうこともできるのですが、続けマース。

４０代以上の方ですと、例えば「テケテケテケ・・」そう、あれのことです。一般的には「エレキギターは、音でかくてウルサイ」と思われてしまう代物ではあります。それは、ある意味認めますが、しかしそうではないのです。結局演奏されるものがナンであるか？なのです。例えばですねえ・・

アコースティック（生）ギターで、チューニングが狂っているニモカカワラズめちゃくちゃガチャガチャかき鳴らす！という場合と、エレキギターで小さな音で静かな、綺麗なメロディーを奏でる・・どっちがうるさいといえばまあ、だいたいの場合「前者」と答える人が多いでしょう。中にはへそ曲がりな人もいるでしょうね。ま、それはおいといてっと。

言いたい事は、エレキギターは、りっぱな楽器であるということです。そしてそれを弾く為には「練習」という面倒くさい行為をしていかなければならないのです。イヤデスネー！面倒くさいのは。でも大抵の場合「上手くなりたい」と思うから練習するのですが、「上手くなればいいのか？」ではないのです。あれ？この人（私のことです）何言っているんだ？と思うでしょうが、まあまあ。

楽器を何故出来るようになりたいのでしょう？人それぞれに理由があると思います。思うに「音楽が好き、音が好き、カッコイイ！そして自分もやってみたい！自分が上手く出来れば凄く気持ちいいかも・・」なんじゃあないでしょうか。そう、好きこそものの上手なれ・・ですか？それなんです！

楽器というものは、それ自体に表現できる力（音）を持っています。アコースティックの楽器でも、表現は無限です。エレキギターは、そのままケーブルをアンプに繋いで音を出すこともできますが、更に「エフェクター」という音を加工する機械を使って、自分の意思で自由に音を変える事も出来るのです。

でもシンセサイザーなどは、ボタンひとつ押さえれば音が出てしまう、そして簡単に音そのものも変えられるのですが、エレキギターは、実は肉体をもっと使う、言い換えればよりフィジカルであると言えますね。（でもシンセサイザー、キーボードの方が簡単ということではないのですよ。）というのは、エレキギターというものは、冒頭で言ったように、「ギターにマイクを付けた」そういう代物なのです。

ですから指でどう弦を押さえるか、そしてどう弦を弾くか、ここまでは生ギターと一緒ですが、それがそのままマイクが音を拾ってアンプで「音」が出てしまう。そう、弾く人そのものが全部出る・・そういうものです。それは、エレキギターに限らず楽器全部に言えることでもあります。

こんなこと言うと引かれてしまうかもしれませんが、でもそういうことなんです。でも楽器を弾くという事は、まず自分を出す・という事なのです。そして楽しい！そうなるには、好きでなければ出来ないのです。

「自分を出す、楽しい、好き」一見幼稚な事に思われがちですが、とんでもありません。これは、人間の重要な基本的思いの一つであると私は、考えるのです。音楽というものも別に無くても日常には、関係ありませんね。しかし人の心というものは、おこがましく言わせて頂ければとても大切なものです。音楽は、人の心に響くものです。音楽を聴いて楽しい、それが自分で音楽をやって、もっと楽しい！そうしたら毎日が少しは楽しくなれるはずです。

「利益」だとか「儲け」だとか「損」なんてことは、音楽が楽しい瞬間には、関係ありません。ましてや「憎しみ」なんか必要無い。そういう瞬間こそが、ニュートラルな「思い」を抱くことが出来ると考えます。つまりセンスが磨かれる。おっとー、なんかの「勧誘」じゃあないですよー！言っておきますが。

私は、エレクトリックギターが好きです。エレクトリックギターの持つ「無限の音世界」が好きです。そしていい音楽が好きです。そしてそんな「思い」を伝えることが出来たら、そしてその思いを共有できたら、とても気持ちいいと思うのです。